院長のひとり言

院長の考え方


「歯医者選びは難しい」「どこが安心か」「何を基準に探したらいいのか」・・・など そうお感じになっておられる方は実際多いと思います。

「わかってはいるが、、」なかなか行きにくのが歯科医院ですね。
歯科の場合の選択はどうして迷うのでしょうか?

  1. 治療の性格上 簡単にやり直しができない・・・
    一度削れば,一度神経を取れば、一度抜歯すれば,二度と戻らないので、後悔する結果にならないようにしたいので 自分の体のことなのでかなり慎重になってしまう。コツ、勘、ノウハウ 経験、知識、個体差の影響など 歯科の治療の手技は 明示化、言語化しにくい領域の世界なのです。

  2. 「歯医者=痛い」というイメージが付きまとう・・・
    痛い経験を過去にした。恐ろしくて 行くことそのものが壁となり、不安で痛くないようにしてもらえるか治療そのものへの恐怖心が消えない。

  3. 自分の納得のいく治療を受けたいが・・・
    正確に説明を受け、治療を理解したい。どうもわからないまま治療が進んでいく不安。専門性が高い分野なのでネットで情報を得たとしても実際判断しにくいものです。


  4. 歯科治療は費用がかかることが多いがコストをかけるだけの本当に値打ちがあるかどうかの見極めがしにくい・・・
    歯科治療は風邪のように自然治癒に頼れる治療ではない。絵を描き、彫刻をするように「全てが手造り作業」なので、どこでも、誰でも、いつでも同じ品質という均一の内容が得にくい 非常に個人差の大きい性格を持ち合わせる。安い、高いという値段だけでの良し悪しの判断ができない。最初安いのが、結局長い人生で見たら、後で高くついてることは少なくない。適正に行うならある程度は技術力、時間、経費がかかるため 内容相応にコストはかかるものです。費用に見合う治療内容、費用対効果が確かであることが求められるが、残念ながら判断しにくい。

  5. ホームページなどネット上にある情報が多すぎて、画像、イメージが目に飛び込んでくるため かなり主観的な要素に影響されてしまう。人間は目からの情報が優位になるので錯覚や先入観に左右される。宣伝文句、宣伝表現、自慢話が多いのも 広告的な要素が強いといえるでしょう。無料説明会や無料相談もよくよく考えれば営業であるのは明白なのですが、わかりにくいものです。歯科医師も「職人型」と「経営者型」に大きく分かれる気がします。
    歯科の仕事は 【知識(学術)×技術力×感性×経験力】で決まり、かなり“見えない部分”で決まっているものです。

  6. 人から聞いたり 情報だけでは ご自分にとって都合のよい部分だけで判断しがちとなる。人によって条件も状態も異なるからです。「いい歯医者」とは・・・
    治療が上手で、痛くなく、愛想もよくって、丁寧で親切で、治療も早く終わる、最新設備や機器もたくさんあり、医院がきれいで清潔、スタッフが優しく、治療費は安くて、説明をよくしてくれ、なのに待たされることもなく、困って電話したらいつでもすぐに診てくれる。予約もすぐできて・・・・確かに理想的ですが、全てを満たす歯科医院などあるんでしょうか?この歯科医院は何を優先したいと考えているか、どういう考えなのかなんです。「何を優先して歯科医院を選びたいか」が大事です。
    選ぶ基準、価値観により最適な歯科医院というのは、その方 その方で変わってきます。

  7. ネット社会の功罪 口コミも正確さを欠き(口コミ業者や投稿好きな人も多いみたいです)、疑心暗鬼になりますね。
    本当に信頼関係の中で心から相手に身を委ね、信じて治療をすすめられるかどうか不安が起こるものです。特に都会ではその傾向になりがちです。一体何を信じるのがよいのか分からない時代になってしまいました。
    お互いの信頼関係がベースにあってこそ 良い結果が得られるものだと思います。

  8. 治療法を選ぶ際の迷い(情報過多から起こる迷い)
    ある程度の専門的情報はたやすく得れるため、情報過多になりがちです。
    それがかえって不安や迷いの原因となってしまいます。確かに治療法も一つとは限らず、実際いろいろ選択肢はある場合が多く、歯科医師によって考え方も治療法は変わります。全く方針が異なることもあり得るのです。例えば歯を支える骨がなくなってしまうから(将来の入れ歯、インプラントなど)先を見て抜歯を勧める歯科医もあれば、とにかくギリギリまで残していくことを提案する歯科医もあることでしょう。しかしながら、歯を抜かないのがいい歯科医とは必ずしも言えません。実際の歯の状態に加え、年齢、その患者さんの生き方、性格、体質、病状などを診ながらの「診断」になります。

    情報が多すぎるのは優柔不断タイプの方にとっては かえって迷う原因になってしまうことになります。過剰な情報で自分で「こうではないか」と、診断してしまう方が陥るところです。セカンドオピニオンは意義のあることですが 最初のオピニオンと違うことを言われると 次にサードオピニオンが必要になり どんどん迷い始めることになります。将棋の世界で言われる「長考に好手なし」という結果になるのかもしれません。



このように枚挙に暇がありませんが、歯科医院の選択が難しいのは一言で申しますと 「自分の身を安全に守りたい、生命を保ちたい」という強い意識が あなたに本能的にあるからに他なりません。

だからこそ慎重になられます。
買い替えも効き、どこで買っても同じ均一の品質が保証される身近な商品なら あとは安さを売り物とした値段の競争や あるいは近さや便利さだけでお店を決めれば何のマイナスもないでしょう。

残念ながら、「歯科治療」はそうはいきません!!
やり直し、後戻りができない場合が多く、最終的に得れるものが「もの」では決してないからです。
得られるのは「健康」という お金に換算出来ない「価値」なのです。

患者さんが求めるのは 技術力(技能、腕)、診断力(より高い専門的知識)、感性(センス)、経験力(習熟度) そして 歯科医がどういう人間か
のはずです。
その次に、設備や安全性などの外的な要素を求められることでしょう。
(これらは足し算でなく 技術力×知識×経験×感性 の掛け算になるのです。)
どこの地域にもたくさん歯科医院はありますが、実はそれぞれ方針も 得意分野もかなり違います。

外科が得意な歯科医院、歯周病治療を重視している所、被せものが上手な所、子供の咬合管理、育成に力を入れている所、神経の治療に優れている先生、矯正が得意な歯科医院、噛み合わせの治療、顎関節、訪問診療、嚥下や呼吸などの分野に力を注いでいる所、審美歯科治療、インプラント、虫歯治療、、、 などいろいろな分野があります。ですから、多くていいと思います。
いろいろな歯科医院があっていいのです。

パソコン上ではわからないことがいっぱいあるのです。

この先 読んでいただくと 患者さんとして必要な知識、考え方も少しは 理解を深めていただけるのではないかと 思います。

歯科医院選びの お役に立てば幸いです。

基本は「歯科医との信頼関係」であることは前述のとおりです。
そしてあなたの価値基準を明確化できるお手伝いとなれば嬉しく思います。

「きれいになりたい!」、「歯が抜けたままになっている」、「入れ歯の具合が悪い」、「白い歯になりたい」、「歯並びが気になる」、「歯がぐらぐらしている」「噛むと痛い」「歯周病が気になる」、「被せたものがとれた」、「歯茎が腫れた」、「歯石を取ってきれいにしたい」、「虫歯がある。」、「定期的にメインテナンスしたい」、「痛くないように治せたら」・・・・
いろいろお悩みと思います。

お口の問題点は 気づいたり、感じだしてからも しばらくは放っておいたり 我慢したりする方が多いです。
いよいよ困ってから 真剣に行く場所を探したりするものです。
探し出す時はかなり本気になっている時でしょう。

そして一大決心のもと、あなたの選んだ歯科医院に予約を入れることになるわけです。

「あなたの人生にとって あなたに合った歯科医院」 が見つかることを祈って・・・・

2.歯科医院に行く本当の目的について


今のお口の中に これまでの人生が表現されています

1.お口の中は 「人生の履歴書」そのもの

あなたのお口の中は 「過去のお口の履歴書、人生の履歴書そのもの」 といえます。いわばごまかしのきかない履歴書を持参され 歯科医院にお越しになられるわけです。

今のお口の中に人生が正直に反映されています。
「あなた自身が見える窓」と言えるのかもしれません。「履歴書」 そこには、これまでの歯に対する考え方や知識、これまでの治療法の選択、様々な歯科医との“出会い” “縁”や“運” 、 また人生の取り組み方、健康に対する考え方、仕事との関係、美的センス、衛生観念、 そして 生活習慣はもちろん ご性格、年齢 、人生観、金銭観や 経済力まで ・・・ 人生の全てが正直に反映されているわけです。

(ご自分で対応できないものとしては 先天的な条件、遺伝的に両親から貰った形や状態は考えられます)これを過去に戻す事は人生と同じで、残念ながらできません!しかし最も大切なことは 人生の全てに通じることですが、「過去は過去として執着せず、明日以降の未来を変え、新しいご自分を 自らの力で手に入れることが可能である!」 ということです。

常に積極的な気持ちで 前を向いて 心身ともにこれから健康で、長く充実した人生を歩んで行きたいものです。ですから恥ずかしがらずにその「履歴書」を正直にお見せいただくことから始まります。例えどんなにお悪くとも、ほったらかしでも恥ずかしいなんてことは決してありません! さらに放置を続けることの方が 恥ずかしいことです。「区切りをつける」意味で勇気をお持ちいただくことです。

お互いご自身の人生のキャプテンであるはずですから ご自分の運命の運転席に座っておられることになります。助手席ではありません。命ある限り、ご自分の力でその生を与えられた価値を 出し続けなくてはなりません。現在 どなたもお感じのように、経済情勢、社会情勢、地球環境まで 非常に不安定な時代に私たちは生きています。

それは「本当の人生の価値は何か」を知るよき機会とも受け取れます。大切にすべき対象。それは「自らの強い生命力を養い、末永い健康、そして分かち合える幸福感、生きがい」であるはずです。健康はあらゆる活動の源ですから 大切な健康を形作る「歯の健康」も同じように守らなくてはいけません。

ご自身の健康を守るのは ご自身なのです。そのお手伝いを歯科医院はいたします。

2.どうして歯科医院に行こうとされるのか?

生涯 食物を消化し、栄養を吸収し、そして食べる楽しみを味わえることは この上ない尊いことです。

歯は「食」や「健康」という生きる喜びに直結する重要な役割を担っています。
咀嚼(食べる機能)、発音、嚥下、審美、顎関節、顔立ち、消化、全身への影響・・・・生活の中で重いものを持ち上げる時、奥歯がないと間違いなく腰にきますし、想像以上に生活に直結しています。

前歯を抜けっぱなしにしていると内面を見られ、だらしない印象を与え、結果 信用さえ失うことにもつながりかねません。会話、笑顔にも関係し 周りに与える印象も変わります。その先にある「大きな価値」を得ていただきたく、ぜひともこの機会にご認識いただきたいと思うのです。


その価値とは、、。

一人の女性から学んだこと


このような事がありました。
15年くらい前のことです。当時78歳の女性が 紹介で、娘さんに付き添われ来られました。そして初診の日のお話の中で、こう言われたのです。私にとっても これは今でも心に残る会話となっています。

「先生 私、もうあんまり長くない人生ですが、2年でいいから ちゃんと食べたいんです。食べたいもの食べて死にたいんです。」

お口の中は 取り外し式の入れ歯(義歯)も入っていて、一応の治療は全てしてはありました。しかし状態は私から見て非常に悪く、決して質の高い内容、良好な治療結果では残念ながらありませんでした。

「せっかくいろいろ治されたご様子ですが、このままではお食事するのは 確かにお困りですよね」と なぜしっかり食べられないか、どこに問題があってそうなるのか、解決するには どのように考えていくべきか、「現状」を詳し
くご説明しました。

とはいえ年齢も考慮しましたが、ご希望をお聞きしながら治療方法、治療期間、治療コストなど 決定し 2度、3度と来院されながら、納得していただいた上で 治療をお引き受けしたわけです。

入れ歯を希望されず インプラントを7本して残る全ての歯も治療し、元通りの状態と 機能を回復しました。
全く「別人」のお口になられ、食事時間も半減したと言われ、諦めていた あわび、大好きなたこ、イカ も平気でお食べになり 大変 喜ばれました。
私も嬉しく一緒に記念写真も撮ったほどです。

治療後は定期健診にもお越しになられて喜んでいただいているお顔を拝見しながら 「毎日 歯ブラシ頑張って 大切にして下さいね」とお声をかけ 笑顔で笑い合っていました。

ちょうど2年経ったある日 娘さんが来られました。
娘さんは初診の日 付き添いで来られた日のことなどを思い浮かべられたのだと思いますが、「母が亡くなりました」と告げられ、涙ぐまれていました。

私は突然のことで 「まさか!」とびっくりしました。
本当に ご本人が言われていたちょうど2年で旅立たれたのでした。
そして娘さんはこう付け加えられました。
「本人も望んだことが叶い、生きてる間 本当に嬉しそうに食べていました。最期満足した人生だったと思います。」 と 。

私としましては せっかくここまで治療したわけですから、この方にはもっともっと、長生きして 喜んでいただきたかったのはもちろんです。

でも 満足されて旅立たれたと聞き、ご本人が初診の日に「先生、2年でいいから ちゃんと食べたいんです。食べたいもの食べて死にたいんです。」 と言われた言葉の重さを改めて思い返しました。

このことから学びとれた大切な事は、歯科医療のベースには「歯の機能は人生とつながっている」 という尊い事実でした。
この世を去る直前まで 食事は尊い喜びであり、そしてしっかりとした歯科医療を提供しなければいけないという認識を新たにしたのでした。

特に人生の終末期では、点滴で生命を維持するのも医療ですが、一杯のスプーンでも自分の口で味わうことの喜びを感じてもらうのも大切な医療だと思います。

「生きる」ために「食べる」、「食べる」ために「生きる」

「生きる」ために「食べる」、「食べる」ために「生きる」
どれほどこの「食べるため」に実際時間を費やしておられることでしょう。毎日三度献立を考え、買い物に出かけ、帰ってからは調理し、やっと食事が始まり、最後は後片付け・・・。 毎日多くの時間を
この「食べる」ために費やしているのです。

美味しいものがあるのに食べれない。
そんなつらい日常生活から早く解放されなくては 人生もったいないです!!

「いつまでも心も体も若々しくいたい」 その願いはどなたにも共通のものです。

上記の78歳のご婦人の例でもお分かりの通り、若かった時のような自然な歯を取り戻し あの頃のようにしっかりと何でも食べたいという まさに「生き甲斐を求める心」です。

アンチエイジングの考えがベースにあります。
その手段として有効な方法の一つの選択枝が「インプラント」という方法であっただけで 高齢になっても食べる、話す、嚥下する、笑う これらの機能を保つことの大切さを理解しながら 若い時から 歯を大切にしていかなくてはならないのです!

インプラントは30年間 相当数、臨床の場で行っていますが、「入れ歯で満足な方にはそれもよし」 という考えも持っています。人の満足の基準が 人により異なるからです。

これまでをまとめて申します。
どなたもが「幸せに満足して生きたい」という願いを持っています。
幸せに生き抜くため、あなたの人生の主人公であるあなた自身のために歯科医院を訪れていただく。
この仕事を通じて強く感じます。
失って初めて大切さを実感するものです。
病気をして健康のありがたさに気づくものです。

何のために歯を治し、健康を守っていくのか。
歯の健康が「人生とどう結びつくのか」 治療を始める前に少しでも感じていただき 大きな目的意識を持っていただくことが大事と私は思っています。

3.今の日本の歯科医療について
保険制度の「功」と「罪」  ー 制度の疲労と限界 —


8020運動(80歳で20本歯を残そうという運動)
お口の中の歯の数が20本を割ると食べる機能が著しく低下し残っている歯にも負担が増してきます。ちょっと前まで 日本では80歳で残っているのはわずか10本ほどという結果でした。予防への関心が高まった結果 現在8020を達成している方は50%を超えました。

以前から予防大国といわれるスウェーデンでは25本以上歯が残っているのです! スウェーデンでは国民の90%が予防で定期的に歯科に通院しています。しかも日本ほどたくさん治療をしていません。
歯を削ったり 神経を抜いたり かぶせたりしていないのです。

日本とスウェーデンの健康な歯の数の差!
一体どこからくるのでしょうか?どうして日本人の口の中は銀歯だらけで 抜けていくのでしょうか?なぜなのでしょう?
それにはいろいろな要因が重なり合っています。

その要因の一つとして、日本の「歯科医療制度」の問題です。
大部分が薬で治したり自然治癒を期待する療法でなく、技術の提供が歯科の特徴です。
材料、方法、技術、経験、知識で結果が変わってくる要素があまりにも大きいといえます。その治療法の患者様への提示 最終結果は 歯科医によって違ったものとなります。

日本では歯科治療は対症療法の傾向がありました。悪いところ 困っている箇所だけを治す形です。気軽に治療を受けれるという長所も持ち合わせてはいる日本の制度ですが、保険治療では決められた限界枠の中ですることになります。(その枠はますます小さくなってしまいました)
ほとんどの対処療法的な治療はできるというものの、問題点もあります。

進歩する新しい材料、最適な方法を行おうにも 制限があるため、治療時間を十分に使い、ベストの材料、ベストの方法、最新の治療や最善の治療は この制約の中ではできないことになります。

歯並びの改善、矯正治療、審美治療、しっかり噛めるインプラント治療は保険ではできません。
現在の歯科医療で 「矯正」、「審美」、「インプラント」なしで より健康に結びつく治療は難しくなります。

「矯正」は歯並びをキレイにするというのが 目的のように思われますが、専門的立場からは正しい歯の位置(Tooth Position)を得ることで 正しい噛み合わせ、虫歯や歯周病へのリスクを減らし、結果 見た目も改善するという目的で行います。
「審美」は 自信と自尊心を取り戻すために行います。美しいものに魅かれるのは自然なことです。
「インプラント」は ブリッジのように隣の歯を削ることもなく歯を守り、噛み合わせの安定を図れ、快適性を得ることができます。

すばらしい一面も持つ日本の保険医療システムですが、十分時間をかけ、精密に、より良い材質で 自然観あふれる満足度の高い方法、長期的に安定するQOLの向上目指して質の高い治療を求めるのが困難であるため 歯科では以前から「自由診療」が存在し続けるのです。

それには条件が必要です。
「患者さんの健康のために行うという目的を理解していただけるか」
「歯科医師が 患者さんの利益のためにその価値を正しく提供できるか」

この2つの条件が揃ってベストの治療が提供できるのです。

くれぐれもお間違えなさらないで下さい。
患者さんのために 自由診療があります。 自由診療は患者さんのためにあるのです!!
食の安全を考える方は多いと思います。
歯、お口の安全を考える必要は もっとあるのです。

その場限りでなく、正しい歯科の知識を得て、長期的な目で 歯科治療を考えていただきたいと思います。

制度ができた昭和30年代の頃のように 国民全体に虫歯が
蔓延し 歯周病(当時は歯槽膿漏)の概念も極めて乏しく、歯科医の数もまだまだ足りなかった時代においては 国民の健康の平均的なレベルを上げ、対処療法で痛みを治すためにも これは国として必要な制度でした。

しかしもはやこのシステムも時代と共に問題も出てきています。
今やご自分で内容、方法を選ぶ必要性が生じてきました。
もちろんこれまでの役割を全面的に否定するものではありませんが、お口の機能、健康の維持に 本当につながるのかどうか 考え直さなくてはいけない状況ではないのでしょうか・・。

多くの方が 「悪くなってから歯科医院に行けばよい」 「奥歯は見えないから銀歯でよい。前歯ほど気にしない」 「何でも保険でもできる」という考えや理解不足があり、今も続いているわけです。

ですから 奥歯ばかり何度も治療を繰り返し、結局 治療した歯から 順番に 大切な歯を失なってしまう方が圧倒的に多いのが これまでです。

現在の日本の保険制度は「出来高払い」といわれる制度ですので「質より量」 の傾向を生み「数を追う」形につながります。
「再治療」がないと成り立たない制度といえば ちょっと言い過ぎかもしれませんが、本来 予防に努め、疾患を減らしていく目的からすると矛盾が生じます。

平均おひとり15〜20分程度の治療時間となる形になるのでしょう。応急処置は別としまして、歯の治療を正しく行おうとすると やはり毎回15分や20分などで歯科治療は到底できるものではありません。
説明だけで1時間かかること は珍しいことではなく 治療開始するまでの必要な時間です!

歯科治療は 全てにおいて本当に細かく精密にしないといけない仕事です。
さらに患者さんの理解を十分に得ないと 先に進めないため、ものすごく「時間」が必要です!
必要な「時間」をかけずして 正しい歯科治療は 不可能と思います。

治療⇒再発⇒治療⇒再発・・この悪循環が 歯の喪失に直結しています。
これが治療した数、量に正比例する「出来高払い制度」の弊害といえるのではないでしょうか・・・。

歯は 治療する度に次の段階(より治療が大げさになる方向)に間違いなく進んでしまうのです。ですから 3~4度目の治療で ついに抜歯! ということになります。
一本でも歯を失われた経験のある方には この事が身にしみてお分かりのはずです。振り返ってみてください。同じ歯ばかりを これまで治療されてこられたのでは?それが当たり前と考えるようになってしまってはいないでしょうか?歯科の特性を理解なさらず、安易に治療を繰り返して来られなかったでしょうか?

今後、間違いなく日本の社会保障費(医療費)は削減されます。これまでの制度は 医療制度、年金制度、教育制度などで見られるように これまでのシステムが疲労を起こしており 避けられないと思われます。
保険でカバーされる部分はこれまで以上に小さく、狭く、薄くなることはやむを得ません。

治療の質を求めるなら今後ますます 健康に対する自己責任、自己負担が増すことは 明らかです。これは歯科だけに限ったことではないと思います。
「予防する大切さ」を十分に理解され、自己管理を十分行い、必要以上に治療しないですむよう、あなた自身の努力で虫歯や歯周病にならないようにしていくことが大切です。

虫歯や歯周病は努力次第で9割は防げる病気です!
もし総入れ歯でしたら、噛めない 外れる 痛みがでる そんな苦しい QOLを下げるような入れ歯を何度も作り替えるのではなく、しっかり噛める入れ歯をきちんと作ることが よりよき人生につながっていくはずです。

「治療の必要が生じた時」は 今後10年、20年、30年と、長い人生の中で治療を考えることが大切です。
その段階その段階でベストを尽くし きちんと治しきる事は 10年、20年・・と経った時、確かな結果として現れてきます。
再治療を何度も繰り返してはいけないのです!
結局あとが楽なのです。

4.これからの歯科治療を考える上で


ー QOLの向上ー



1.「 削らない」、「より美しく」そして「予防」!!

歯科医療まず必要以上に「削らない、抜かない」というのが 現在の歯科医療の流れです。しかし、くれぐれも勘違いをなさらないで下さい! 実際どんな歯でも抜かずに行うということではありません。

早く抜く方があとあと良好な結果につながることもあります。「的確な診査診断」が全てです!5年先、10年先など お口全体の将来を考えた時 早く抜く方が 先々よい結果が得られる時には はっきり「抜歯」をお勧めします。

「何でも抜かないのがいい治療だ。できるだけ抜かない先生はいい先生だ」は正しい評価ではありません。歯根が割れたり、折れたり、歯周病で歯茎が時々腫れるのを繰り返していると 歯の周囲の骨は確実に無くなります。骨がやせ、骨を失ったりすると 入れ歯やインプラントなど 抜歯後に行う治療時に大変困る結果になるものです。歯を守るのか?骨を守るのか? 10年先、20年先、30年先のことも考えて 患者様にお伝えするのが 良心的な医療であり どんな歯でも抜かずに残すのが よい治療とは限らないのです。その上で いかに自分の歯を保ち、美しく審美的に治療を行なうかです。

自分の歯を守るためには 一体どんなことを配慮して治療を進めるのが良いのでしょうか?「あなたの歯が一本抜けた」とします。
どんな治療法を選ばれますか?

一般的な方法なら 下図のように両隣の健康な歯を削ってブリッジにする事になります。歯を削る治療法ですが これが歯が悪くする原因になっている場合がたくさんあります。
歯は「削らないで~!!」と大きな悲鳴を上げます。健全な歯を削る時 何のためらいのない歯科医はいないはずですが、現実には健全な歯を削りたくさんの かぶせやブリッジが作られています。
隣が健康な歯の場合 その歯を削って行なうブリッジを 最近では私は全くしません。というよりためらいが強すぎて削れません。歯を守るためには インプラントをお話しする事になるでしょうし、コストの問題でできない場合には取り外し式の入れ歯の方がずっと歯に優しい治療でしょう。第一大臼歯1本歯がなくなった場合、両隣の歯を削るブリッジと 取り外し式の入れ歯の10年後の比較を統計的に調べた結果によると 明らかに取り外し式の入れ歯の方が10年後歯が残っている結果になっています。
ご理解いただくために、次の図を見てください。一本の歯を失った場合の治療にしましても、いろいろ選択肢があることがお分かりになるでしょう。こういう事実や選択肢をまず知ってもらう事が 歯科医院でのスタートなのです。これについてスタッフに尋ねましたら、「ブリッジは嫌です。隣の歯削るの絶対嫌ですから。やっぱりインプラント選びます」と 全員迷いなく答えました。
私の家族に対してどうするかと問われれば戸惑いなくインプラントを行ないます!私の母は ヨガ、グランドゴルフ(ゲートボールみたいな球技)、書道にも毎週出かけ、新聞にも記事にしてもらうほどで 100歳まで元気に過ごしました。

取り外しの入れ歯を入れることなく、私たちと同じものを食べ、硬い豆も好んで食べれることは 最大の喜びといって過言でないと思います。確かに失った歯が数本あったため 70歳の時と82歳の時 左右2箇所インプラントをしました。80歳でも健康な方ならインプラントすることは十分可能です。健康で何でも美味しく食べることの当たり前は最大の財産です!!

内科医の先生のご紹介で ある高齢のご婦人がお越しになられ、その方には右下に部分入れ歯が入っていました。ところが「この入れ歯でどうもうまく噛めない。食べられない」ということで 骨の少ない方でしたが インプラントを施しました。治療が終わった後 「先生 本当に嬉しいです。何でも噛めるって 楽しいです!」 なんてやり甲斐のあるお言葉をいただけるのか。

「インプラント治療というのは 歯を失われた方に こんなに喜んでいただける!」と心から嬉しく感じると共に責務を感じました。インプラント治療には非常に難しいケースもあり、様々な努力を要しますが このインプラント学の道を追求しさらに努力し励まなくてはいけないと誓った瞬間でした。さて歯科においては できるだけ削らない方向に進んでいますし、「予防」の重要性を理解されて取り組まれる方が増えました。

歯の疾患は「自己管理不足」、「自己管理の失敗」から起こるのが殆どです。虫歯や歯周病は防げるということです。小児の歯並びでさえ 歯列が完成するまでに 顎の発育とかみ合わせの管理を幼少期から行えば良い方向に導く事ができます。これも大事な「予防」です。しっかり『自己管理』していただくため、虫歯と歯周病の予防には 何と申しましても 歯科衛生士の存在は欠かせません。

しっかりとした「治療」と「予防」への取り組みを行い、歯のことで悩みのない人生にしましょう!

2.歯の治療結果は 何で決まるのか?  ハード面とソフト面

治療の良し悪しは「ハード面より実際はソフト面で決まる!!」 ということです。材料が良いから長持ちする、良い材料を用いたら いい治療であるというのは全くの間違いです!
ではソフト面とは何か?
それのメインは「診断力と技術力」です。セラミックだからいい治療だ、ゴールドを使ったらいい治療だ、お金をかけた金属床の入れ歯はプラスチックの入れ歯より 良い入れ歯だ ということでは決してありません!またセラミックならどこでも同じもの、インプラントなら全て同じ結果、入れ歯も全て同じ では全くありません。まず診査し、診断し、治療計画を立てる。建物の設計図と全く同じです。ちゃんとした設計図が要ります。治療計画は歯科医師によって様々です。まさに十人十色の世界。

治療計画は 「歯科医の持つ治療オプション」 によって 大きく変わります。治療結果は 材料より 個々の歯科医師が持ち合わせる「このソフトウェアーで決まる!」 という認識をお持ち下さい。お肉、お魚、野菜などの、食材も 料理人の手で 見事に変化してしまうのと同じです。セラミックという材料はハード。神経を残す努力、その処置の仕方、歯の削り方、歯ぐきとの関係、仮の歯の質、麻酔のしかた、セラミックの色、適合性、咬み合わせ、歯の形など ソフトが結果を支えます。料金というのはソフト次第です。
コンピューターにどんなソフトがインストールされているかがコンピューターの価値というのと同じです。セラミックのかぶせ(差し歯)ですが、医院によっては8万円だったり、15万円だったり、東京では20万円だったりもします。
中には5万円という医院も 逆に一本 30万円という医院も知っています。インプラントでも20万円格安インプラントから50万以上とものすごく幅があります。一体どうしてこんなに違うのか 何が違うのかと思われるはずです。値段が高くても必要な時間を十分かけ内容の伴っているものであれば それは正当な値段でしょうし、安くても十分時間もかけず、内容が伴わなければ、短期間でやり直しが起こり、結果的に高くつくことになるかもしれません。安全性や長くもつ安心を最優先しながら行うことが何より大切です。
お勤めの会社で扱っておられる商品やサービスでも同じはずです。品物、商品の価値というものは 品質や機能によって ある程度比例した価格設定となっているものです。ご趣味でお使いになっている道具や器具。より優れたものはそれなりの手間をかけてあり材質も良いはずです。バッグ、靴、服、楽器、机などの家具、住宅設備、食品、食材もそうですし、レストランやホテルのグレード、乗り物のサービス、・・・ 「品質」においては同じ考えが存在するはずです。もの創りをされたり 何かを育てたりされている方にはおわかりでしょうが、適正価格にはそれなりの理由があります。その価格が決定されるまでのしかるべきプロセスがあるはずです。歯の治療に関しましては 判断には 専門的知識を必要とするため この品質の差が 患者さんには非常に分かりにくいといえます。(計画・方法・精度・材料・審美・治癒状態・かみ合せなど)「この分かりにくい差」が 結局将来「大きな差」になっていく!というのが歯科治療の特徴です。材料の種類だけではないのです!歯科における治療の価値は材料代でなくほとんどが「技術」「技量」に関わるものといえるのです。材料、素材をどう生かすかです。歯をきちんと治す真の意義、歯の治療の成功で得るもの それは子孫に残す財産ではありませんが、ご自身の人生のためにある財産です。「心身ともに豊かな生活を 生きている間 送っていただく」
使い切りながら大切な財産です。

3.見えない部分の治療が大切、そして「時間」こそ材料!

「そちらではセラミックは一本いくらですか?」と たまにお問い合わせの電話をたまにいただくことがあります。確かに値段は患者様の最大の関心事と思いますが、安くてよい技術もありますし、高くてもそれに伴わない内容も正直見かけます。一本いくらで計れないものです。

「技術」関係なしで 「値段」だけでの判断されるのは誤った判断をしてしますこともあると思います。最近「値段が安いので そこへ行って インプラント治療を受けたが 調子がよくない」と患者様がお越しになりました。
残す治療より インプラントを安易に勧めるのは問題を感じます。

「他より安い」 と 値段だけで飛びつかれたのが 結果的にはマイナスとなった事を後悔されていました。時間をかけず、単価を下げて数をやる。そういう考え方は私は賛同できません。「〇〇〇本以上の実績」とか 多くのインプラント埋入実績を謳いながらインプラントしたとして、一人一人丁寧にできるのか、一体メインテナンスはちゃんとできるのかという疑問も正直感じるのですが、、。また、セラミックでも、ハイブリッドセラミックという名の樹脂系材料もあれば、削り出しそのままの単色セラミックなど いろいろ種類があるます。

耐震構造といわれる見えない基礎の部分にどれだけしっかりとした工事がなされているのかと同じことで、見かけは同じように最初は感じても、やがて時間を経て、結果としてはっきり現れます。丁寧な仕事を行うにはそれなりに「時間」が要ります。1枚の画用紙に15分でも60分でも絵を描こうと思えば書けます。でも細やかな描写を目指すなら 1時間もらえる方が丁寧に描けるにきまってます。

同じで 必要かつ十分に時間をかけませんと いわば突貫工事になってしまい 結果保証のできるものになりえません。歯科治療は 必要十分な時間をかけないと きちんとした結果が出せない仕事と断言できます。

歯科治療においては 「時間」というのは正に「必要な材料」なのです。治療法の選択肢があれば それぞれのメリット、デメリットを理解していただき、長い人生の視点から、ご自分の健康のために、正しく選んでいただくのが 求められる歯科医療のあり方と認識しています。整理してみます。

歯科治療の質を決定する要因として次のものが考えられます。
1.診断力 2.技術力 3.時間の確保 4.信頼関係 5.医院の治療と予防システムがきちんとあること 6.安全への配慮がなされていること 7.CTなど目指す技術の提供に必要な医療機器が整っていること 8.用いる材料の選択 9.経験、実績 10.医療スタッフ全員のチームワーク「今後の歯科医療のありかた」 として、わが国の財政は 医療に関しましても「待ったなし」のところまできているため、保険制度もこのままでは成り立地にくく 制限、制約が設けられることになることも考えられます。

これからの歯科医療は 大きく 2つ に分かれていく と思われます。
一つ目は 「必要条件医療」「痛い」「ズキズキする」「ぐらつく」などの症状をとりあえず取り除き 虫歯で穴があいたら とりあえず詰めるなど 必要最低限度の治療です。
二つ目は 「十分条件医療」生活の質(QOL)を求める医療で、快適で長期間に渡って十分満足できる健康なお口の状態を確保、維持する「健康で快適さを感じる人生」であることを優先するという価値観に基づくものです。

ご自分がどう捉え どのように ご自身の人生にそれを反映させたいか  ということになります。時代は コロナが世界中に広がり この出来事を機に 今までの物質、金銭優先の価値観から 心や健康、家族の幸せなど 内向けの価値を見出していく事を求められている気がします。

この方向は 間違いなく 時間とともに より明確になってくるはずです。


5.中村歯科医院が考える「治療のゴール」


「治療方針」について


神戸・中村歯科医院が考える「歯科治療の最終ゴール」 と 「治療方針」 は 次の通りです。

1.心身ともに健康になっていただくこと
2.快適に過ごしていただくこと (QOL向上の支援)
3.長期的な安定を図ること

例えば 入れ歯をきちんと噛めるように造ることで かけがえのない 体の一部となり その方の失われた大切な機能を元に回復できるのです。
材料に命を吹き込む作業と申し上げても私は大げさでないと思っています。

そこだけ痛みをとるとか 応急的に治療するのではなく 「原因除去に根ざした完全な治療」をしなければならないと考えると同時に お忙しい中を時間をかけて通っていただくわけですから その価値を長期に感じていただけるような内容を提供したいと思います。

健康でより質の高い(Quality of Life)人生をおくっていただくための歯科治療、健やかに長生きを目指す歯科治療を目指したいと考えています。

すなわち「ご自分の尊い人生のため きちんと正しく歯を治したい。歯の健康を正しく保ちたい」 と 願っておられる方に そのご期待に十分お答えし 快適な生活を送っていただきたいのです。

「歯の健康」が 人生の成功のため、他の分野とも強く結びつくことをぜひとも 感じ、知っていただき 治療をお受けいただきたいと願っています。治療計画を立てる際には「真の利益」を得ていただけるよう 「最適 最善の方法」を提案します。

一例を挙げますと 日本では 歯の神経を抜くことが非常に多くなっています。神経を抜きますと 歯はもろくなり 細かいひびが入り割れやすく、また虫歯になっても 痛みを感じなくなりますから虫歯ができても気付かなくなってしまいます。また 神経の複雑怪奇な構造から考えましても 100%成功という神経の治療結果は得られないものなのです。

10~20歳台で神経を抜いて生涯 その歯を健康に保てるはずがありません。どうして神経を取る事が日本でのみ多いのでしょう。それは 前述していますが、十分に時間がかけられず 「しみる、痛い」といわれれば、説明と手間がかかり、苦労ばかりの神経を残す治療を勧めるより さっさと神経を取る傾向にならざるを得ない日本の保険制度に原因する部分が多いと思われます。現在の制度のマイナス面が はっきりと患者様のお口の中に現れているわけです。それが最終的に抜歯につながり、ブリッジにつながっていくことは もうおわかりいただけたかと。

簡単に神経を取ることは いわば「壊しながら治している」 そんな感を覚える歯科医はきっと少なくないはずです。上記の例から、神経を残す努力を行なうなど、時間をかけ、きちんとした最善の治療を施し、ベストの治療を目指すことが生涯歯を守っていくことにつながるのです。

このように 患者様にもこれからは これまでとは違う見方をしていただかなくてはなりません。
「この治療は保険がきく」とか「保険がきかない」とかの話は単なる制度上の問題で その年、その年で制度や規制は変わりますし 歯科医療の本質を追求する分類ではないということです。

日本の医療制度は 医学的な条件や理由より 財源の問題から発して変化していっています。もちろん全てとは申しませんが、歯科医も患者様も この制度に振り回され医学的な本質を見失った形になっているため 患者様の健康のための方法を純粋に追求できるのが ためらわずに申し上げるなら、今や唯一 「自由診療」ということになります。

多くの学会で報告されるよりよき治療や質の高い臨床症例は 歯科においては殆どがこの考えによって行われたものばかりで 歯科の世界は一方でこのようにどんどん進歩、発展しているのです。

「どうすれば一番よいのか?」 から考える


中村歯科医院ではこのような意味から「医学的な事実に基づいた医療」を提供するため、その目的と得られる結果・価値を十分ご理解いただいた上で その方にとって最善の治療法をお勧めしています。
それはお口の状態によっても違ってきますし、その方が今置かれている環境や人生のj背景、条件によっても異なってくる場合もあることになります。

歯が抜けた場合 大切なことは、初めからインプラントか入れ歯か ブリッジかではなく 最初に考察しなくてはならない点は 「どうしてこの歯を失ったのか?その歯はどんな理由でそうなったのか?」 病因の除去から始まります。
その上で その方にとってのベストを考えていくことになります。

人生という長い時間で見た時 しっかりと正しく治療することで、計り知れないもっと大きな損失を招かずにすみます。
このことは、まさに「将来への投資」を意味します。

実際、かなり治療をしてきたのに 歯を失われたり 入れ歯になられた相当数の方は それまでの選択や経緯の失敗を後悔され、ある機会 ある年齢から 「歯の健康の大切さ」をあらためて再認識されるようになられます。

健康であればこそ 達成し 味わえる人生の様々な価値 を感じられ 勇気をもってこの際治療しようと決断されるわけですから、姑息的な満足でなく、10年先 20年先 時間が経ってから真の喜びを感じていただけるように
ゴールに向かって進んで行きましょう。

かけがいのないお互いの人生です。生涯自分の歯で噛んで人生のQOL(Quality of Life) を 高めていく大切さ。
「今 問題がない」と思っておられるからといって安心はできません。

まずは現状の問題はないか、どうすれば生涯にわたってその喜びを味わえるのか 先ずは「現状を知っていただく事」がスタートです。
そして情報を得ていただき、その上で患者さんの意思決定を尊重する事がこれからの歯科医療では大切だと考えています。

6.まとめ


「生涯健康な歯を保つため」に、私の考え をまとめてみますと 次のようになります。

1 お口は健康の履歴書

現在のあなたのお口の中は過去の生活習慣、考え方、過去の歯科治療の履歴書です。
「健康の履歴書」といっても過言ではありません。お口の中には、習慣、性格や人柄まで現れます。「口は健康の見える窓」なのです!
あなたにできるだけ早く 「本気で歯を大切にしたい!」、「人生を大切にしたい!」と感じていただきたいのです。歯を失われた方には「入れ歯は人生を支える体の一部であり 単なる物でない」という考え方に目覚めていただくことが大切です。

2.「予防」と「治療」は車の両輪

患者さんには、今ある歯をいつまでも大切にしていただけるよう心構えを持っていただくとともに、治療が終われば、「専門家(歯科医、歯科衛生士)のケア―」を定期的に受けていただくことが非常に大切です!

原因除去なしに治療を繰り返しても行き着くところは 歯を失うこととなります。「予防」と「治療」は車の両輪です!治療後メンテナンスなしって考えらるでしょうか?治療が終了した後は定期検診とクリーニングに来ていただくことを前提として治療がスタートできます。

3.歯を削らない、神経を抜かない治療!を目指す

できるだけ歯を削らない治療、神経を抜かない治療!を目指すことは今後ますます歯科治療において重視されていきます。

なぜこんなに 我々日本人の歯は神経を治療される(歯の神経を抜く)結果になっているのでしょう?努力すれば恐らく7割は神経を取らずに 歯を守る事ができるのではと思われます。

しかし神経を残すために伴ういろいろな説明と理解を得るには 時間がものすごくかかります。そして神経を残す努力に対し、 全くと言うほど保険制度では評価がないため 日本では神経を安易に取る傾向も否定できない事実でしょう。(神経を抜いた歯はもろく強度は失われます。割れやすくなり 歯の寿命も短くなります。)

もちろん場合によっては神経の治療が必要な時も当然あります。削るとき、神経を抜くときは、「条件をきちんと満たした治療」であることです。この神経の治療(専門用語で「根管治療」といいます)は ものすごく時間と手間を要します。さらに 直接は見えないところで、神経の複雑な解剖学的形態からして 100%の成功はありえません。

人事を尽くし あとは自然治癒力に期待しているという さらに長時間ただ口をあけていただく患者様にとっても全く「我慢の治療」です。神経の治療は とても大切で重要な治療です。

日本でこんなに抜歯に至ることが多いのは神経の治療に対する 評価、認識の低さの現われです。こんなに大変な治療をするより 神経を抜かないように、そのためには虫歯を広げないように、何より再発の繰り返しをしないようにすることが大切なのです。

4.最適、最善の治療を目指していく

自然治癒のある風邪を治すのとは大きく異なり、歯科治療においては殆どの場合 制限、規制、限界のある現在の保険制度の枠を超えなければならなくなります。

しかしその治療法が、歯科医学上望ましいと考えられる時ははっきりお話しないといけないと考えています。
いろんな治療法が存在します。材料、材質も様々あります。それをどう扱うかでも結果が変わってきます。歯科医学上の真実を正しくお伝えし、「最善の治療」を行うために費用はかかりますが、患者さんのためには「自由診療」 をお薦めすることをためらわないようにしています。

目的は快適に毎日を過ごし、生涯に渡って大切な歯を守るためですし、先で歯を失うなど 大きな後悔をしていただきたくないためです。
家族や友人に施すであろう同じ治療方法、歯科医師である私ならこうして欲しいという受けたい治療方法を お越しになられたあなたに説明していくことが歯科医師としての責務と考えています。

5.入れ歯に対する考え方(インプラントを避けたい方)

総入れ歯、部分入れ歯に対する考えとして、痛くなく、よく咬め、外れず、よくお似合いの入れ歯とするため、理論に基づいた義歯を精密に作ることが必要となります。

そのためには作製に手間を十分にかけなければならず、自ずと技術提供のための十分な時間が必要です。入れ歯は材料だけでは決まるものではありません!金属床義歯だから良い入れ歯とは必ずしもなりません。チタンの入れ歯だから良いのではありません。難易度は患者さまによって大きく異なります。

お一人、お一人全く条件が違うものです。入れ歯は 装置が入るわけですから違和感があるのはしかたない部分はありますが、一番の欠点は 入れ歯は歯肉の上に乗る形ですので噛む力で沈下し、さらに噛む部分(咬合面)はプラスチックの歯を用いることが殆どですから どんどん磨り減ってしまうことです。

するとどうなっていくのでしょうか?
噛み合わせの高さが保てなくなり、残っている歯と噛み合わせのアンバランスが生じてしまいます。噛み合わせも変わってくるのです。
10年以上 長期に安定する入れ歯は このことを改善して作製した入れ歯ということになります。

6.「木を見て森見ず」というような
「対症療法的な治療」は避ける

噛みあわせ、顎関節、咀嚼機能、自然な美しさ、快適性、長期の安定性、金属アレルギーなどの安全性、治療後の予防管理など全体を把握して行うことが大切です。
長い間の様々な治療や 加齢による歯の磨耗、抜けたまま放置したことによる歯の移動など お口の中は ご認識以上に悪化しているものです。より良い結果を得るため、条件によって必要であれば、矯正・インプラントなども含め「全体的な治療」を行い、全てのお口の中を考えた総合的な治療法の必要性を理解してもらうことが重要です。

7.歯科医療はチームでやる医療

お口の中の健康は患者さんと私たち歯科医療チーム(歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士・歯科アシスタント・窓口スタッフ)が真剣に取り組みあった結果描かれる「合作」なのです。
同じ目標に向かって患者さまを含んだ「チーム歯科医療」で行なうことが現代の歯科治療が可能になります。



歯科医院での治療、予防が お一人お一人の健康に結びつき、毎日の生活を豊かに過ごしていただくことにつながれば幸いです。
神戸  中村歯科医院

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