中村歯科医院 健康の入り口

認知症を噛む力で治す

厚生労働省は2012年に 「認知症高齢者の日常生活自立度Ⅱ以上の高齢者数について」 という報告書を発表しています。それによると、2025年時点の認知症高齢者数は470万人(65歳以上の12.8%)と推計されています。脳機能の老化と関係が深い認知症を防ぐために、ガムを噛むことが提唱されていますが、それを解説した本が2014年9月19日に出版されました。“認知症を噛む力で治す” という本で、著者は岐阜大学医学部助教授や神奈川歯科大学教授を務めながら、咀嚼と脳の関係を研究してきた小野塚 實さんです。小野塚先生は、食生活の大きな変化によって、昔と比べて日本人は、噛まなくなったが、1日2~3枚のガムを噛むだけで、咀嚼の回数の少なさをかなりカバーできると書いています。日本チューイングガム協会の調べによれば、一般的に1枚(1粒)のガムを味がなくなり捨てるまで、およそ10分程度噛んだ場合、550回も噛んでいるそうです。ゆっくり、しっかり、意識して噛むことで、前頭連合野や海馬といった脳の広い領域が活性化することが研究でわかっています。トクホに指定されたガムのパッケージには食べ方が表示されていますので、それを参考に、「ガム噛み」 習慣を生活の中に採り入れてみてはいかがですか?

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