中村歯科医院 健康の入り口

舌まわし体操と舌診断健康法

日経ヘルス2014年4月号で舌まわし体操&舌診断健康法が紹介されていました。普段は意識して動かすことが少ない舌ですが、「加齢やかむ回数の減少、かみ合せなどが原因で舌の筋力が衰えると、顔がたるむ、唾液が出にくくなるなどさまざまな問題が起こる」と日本歯科大学新潟生命歯学部の小出馨教授が言っています。唇を閉じ、歯ぐきに沿って歯の外側で舌をぐるりと大きく1周2秒のペースで回し、右回り20回と左回り20回の2セットを朝昼晩に行う舌まわし体操は、顔の表面にある筋肉だけではなく、あごや首などのインナーマッスルも鍛えられます。血液やリンパの流れを改善し、自律神経の働きを整えるほか、免疫力を高める効果もあるそうです。中医師の幸井俊高さんは、舌に表れる体調不良や病気のサインを見逃さないように、毎朝の歯磨き前の新習慣として舌のセルフチェックを勧めています。お疲れ舌、食べ過ぎ舌、むくみ舌、血液ダウン舌、冷え舌などの舌の状態を知っておくと日々の体調管理に役立つはずです。

image7

味覚障害

味の基本は甘味、塩味、酸味、苦味、うま味の5つです。しかし、最近こうした味を正常に感じられない味覚障害の日本人が増えていることが週刊朝日2014年3月21日号の中で紹介されていました。味覚障害の主な原因は、亜鉛不足と持病薬の副作用だそうです。口の中で食べものから味を取り込んでいる味細胞は、亜鉛が不足すると機能が落ち、味を感じにくくなってしまいます。亜鉛の必要量は成人男性で1日12ミリグラム、女性は9ミリグラム。通常の食事でおおむね摂取できる量ですが、極端なダイエットやインスタント食品、加工食品ばかりの偏った食生活では不足してしまうと書かれていました。降圧薬や糖尿病薬、抗うつ薬などの中には、副作用で亜鉛不足を起こす薬があり、持病で薬を飲んでいる人は、注意が必要だとも書かれていました。唾液は食べものを溶かして味覚物質を味細胞に運ぶ役割を担っています。しかし、唾液の分泌が少なければなかなか味細胞に到達できず、味を感じにくくなります。東京歯科大学千葉病院の味覚異常外来の井上孝教授は唾液分泌を促すマッサージとよく噛むことを勧めていました。

糖尿病と歯周病との深い関連

30年以上前から糖尿病の治療を続けていて、数年前に歯周病の手術を受けた札幌市の女性(64歳)は、「2つの病気の関係をもっと早く知りたかった。歯周病で命を落とすことはないと思う人が多いかもしれないが、侮らないでほしい」と話していました。これは、2014年3月20日の毎日新聞の “歯周病  糖尿病と深い関連” という記事の中で紹介されていたものです。歯周病は、歯と歯肉の境目の歯垢にすみついた細菌が歯肉に炎症を引き起こし、やがて、歯を支えている骨が溶けていく病気です。北海道大学病院歯科の菅谷勉准教授は「歯垢1㎎中の細菌数は1億~2億個と大便と同じレベル。ある研究によると深さ5ミリの歯周ポケット(歯と歯茎のすき間)が28本の歯全部にあると総面積は、手のひらほどの広さになる。皮がむけた手のひらに大便を塗っているような無防備な状態だ」と記事の中で指摘しています。これらの歯周病の原因菌が血管に入ると血糖値をコントロールするインスリンの働きを悪くする物質が白血球から作られて、それによってインスリンが働きにくくなれば、正常な血糖値を維持することは難しいと書かれていました。

image4