中村歯科医院 健康の入り口

歯を守る

読売新聞の医療ルネサンスの欄で、2013年1月23日から5回に亘って特集されたテーマは「歯周病抜歯を防ぐ」でした。

15歳の時に悪くした歯周病のメンテナンスに通う33歳の女性、歯周病が進行し、抗菌薬で細菌の増殖を抑えたり減らしたりする薬物治療を行っている70歳の男性、歯科医院と協力しあって生活改善を行い歯茎を若返らせた78歳の男性、4組の子どもと母親に専用の糸で歯間清掃のやり方を説明する35歳の歯科衛生士、培養した細胞シートを移植する歯周組織の再生医療を受けた64歳の男性が紹介されていました。

歯周病になっても出来るだけ抜かずに歯を残すには、患者と歯科医、歯科衛生士が「歯を守る」という目標に向かい、協力しあうことが必要であると書かれていました。本当です。

 

脂肪肝と歯周病の関係

飲み過ぎや食べ過ぎを重ねると、肝臓に中性脂肪が必要以上にたまる「脂肪肝」が起こりやすくなり、脂肪肝になると肝がんや脳梗塞、心筋梗塞などのリスクが高まると2013年1月18日の日経新聞夕刊で報じられました。

脂肪肝は、アルコールが原因となるタイプと非アルコールタイプがあり、非アルコール性の脂肪肝は、食べ過ぎや肥満などがきっかけで、お酒を全く飲まない人や少ししか飲まない人もなるそうです。アルコールなしで発症する肝炎のことをNASH(ナッシュ)といいますが、NASHも肝硬変や肝がんへと悪化することもある怖い病気で、NASH予備軍は国内に約1000万人いると推定されています。横浜市立大学の中島淳教授と大阪大学のグループによる研究によれば、歯周病のNASH患者10人に歯石を除去したり、抗生物質で歯茎の炎症を抑えたりして治療すると、3ヶ月後には肝機能の数値がほぼ正常になったとのことです。この研究に携った中島教授は「歯周病を治療すれば、脂肪肝の人が肝炎に進行するのを抑えられる可能性がある」と語っています。