総入れ歯

入れ歯(総入れ歯、総義歯)でお困りの方はとても多いと思います。入れ歯を希望され、これまで近くは東灘 灘 中央区 兵庫 長田 須磨 垂水 西区 北区など神戸市内はもちろん、 芦屋 西宮 宝塚 尼崎 三田 伊丹 明石 淡路 洲本 姫路 赤穂 加古川 高砂 吹田 大阪市内、最も遠くは (これはびっくりでしたが)北海道からも お越しいただきました。皆さんが同じ事をおっしゃいます。次の4つです

1.入れ歯がすぐに外れる、安定しない。                              2.入れ歯ではちゃんと噛めない、ご飯を食べるのに時間がかかる。又は 毎度毎度小さくきざんで食べている
3.見た目が悪い。入れ歯を入れたら口元が
おかしいと周り(特に家族)から言われる
4.気持ち悪くて入れてられない。入れていると入れ歯が痛い。

お越しいただいた患者さまの持ってこられた、あるいは入れておられる入れ歯を拝見しますと、色々、不満足の理由が存在しています。なぜ噛めないか、なぜ外れやすいのか必ず それには「原因」があります。

この前 実際に入れ歯を上下合わせて なんと20個! 持っておられる方が来院されました。噛めないため あそこがいい、ここがいいと人から聞かれ いろいろな歯科医院を周られた結果そのものですが 20個全て同じ方の入れ歯かと誰もが疑うほど、全く形も 大きさも違う形でした。

治療が終わった時、「先生、捨ててください。もう必要ありません。」と その20個全てお預りしましたが、なんでこんなに形が違ってくるのかお分かりになるでしょうか?

入れ歯(義歯)作りは無から有を創造する世界

「老化」はどこから起こるとお感じでしょう?歯を失い始めてから 歳を感じられる方は結構多いのです。歳をとると鏡も見たくないようにさえなります。入れ歯は 脳の機能、体のバランス、若々しさ、姿勢、咀嚼機能など いろいろな面に影響を及ぼす 大事な人工臓器です。

 総入れ歯にははるか昔から いろいろな理論があり、現在も著名な先生方の考えがいろいろあります。総義歯の名医と言われる先生にもそれぞれの先生に様々な理論があり、これまで色々な先生の講習会で学びましたが、同じ方法、同じやり方はありません。少しずつ考えやテクニックに差があります。総入れ歯とはそういうものなのです。私の中でも、何度か考え方が変わり、歯科医師として20代の頃作った入れ歯、30代の時の入れ歯、40代の時の入れ歯、そして現在の入れ歯は違います

無から有を生む 総義歯の世界は大きく歯科医の考え、感覚が影響、映し出される世界です

本当に奥深いと実感する 入れ歯の世界なのです。

なぜ難しいか? それは2つ大きな要因があります。

一つは 患者さまの顎関節、筋肉、筋力、骨の状態、歯肉、粘膜の厚み 舌の大きさ、舌の癖、お口の大きさ、咬み合わせが おひとりおひとり異なり、総義歯を作る上でその方の最適な条件を探すのに、歯科医師としてかなりの経験と理論とさらに感性が求められること

二つ目にはさらにそれを作製する技工作業において、少し専門的になりますが、型採り材、石膏、ワックス、埋没材、金属、プラスチック(レジンと呼びますが)など、 これら入れ歯作製に使用する材料特有の 変形、収縮が どんな入れ歯であろうとも 絶対に避けられないということです。すなわち、義歯は、同じ歯科医が同じ患者さまに10回作ったとしても、10回とも微妙に違ってくるのです。

このように、誤差の生じやすいものを どのようにすれば患者さまに満足いただける総義歯として完成できるかということなのです。

昔の人が考えた入れ歯

日本で現存する最古の入れ歯は 和歌山市成願寺の尼僧仏姫の上顎の入れ歯です。何と16世紀初めです。それは木製のもので、つげの木で作られていました。江戸時代には 入れ歯師といわれる人がつくったようですが、かなり高価なもので庶民に普及したわけではありませんでした。彫刻師が身分の高い人の入れ歯を作ったようです。木製ですから 噛むところに釘を打ったりしているものもあります。昔でも歯を失って困った人がいたため 何とか考え出したのが今の入れ歯(義歯)の始まりです。木製義歯は 明治20〜30年くらいまで実際に使われていました。明治になり 外国から ゴム床義歯の美術が伝わり、それからプラスチックの発明と共に今の形に変わってきました。今では精密な型採り、作製技術、審美性など 材料学的にも技術的にも 進歩していますが、原形はそのころとあまり変わっていないのが 総入れ歯です。

               

経験の積み重ね

さて、総入れ歯に対しては私も七転八倒でした。歯科医になって29年間 たくさん入れ歯を作ってきましたが、過去にはうまくいかなかったことも正直ありました。「これでよし!」と完成した入れ歯が さあ今日は!と入れ歯をお渡しする装着の日 患者さまに噛んでもらうと 前と違う位置で噛もうとされる!前回何度も噛んでいただいて間違いないと判断して作ったのに、正しくない位置であったため、作り直しを余儀なくさせられた過去の苦い経験も忘れられません。

先ほどの 作製工程でおこる レジン(プラスチック)の変形も不適合を生じる大きな原因のひとつで、これも常に変形をなくすための努力を要求されます。レジン(プラスチック)の歪は作成過程でゼロには絶対にならないのです。

しかし今、ようやくこうすれば 噛めると言っていただけるという理論とテクニックにたどり着いたと思っています。決して油断はしていませんし 今後も勉強を重ねていくことはもちろんですが、現在のやり方で多くの患者様からよく噛めると感想をいただいています。

昨年 娘さんに勧められ来院されたご婦人は 一人暮らしで、ちゃんと噛めないため 食事そのものがおろそかになり、外に出るのも消極的になっておられました。歯が数本残っておましたが、どの歯も 残すことはできない状態でしたので、抜歯することを説明し、ご納得いただき 上下 総義歯にしましたが、食事を楽しくしていただいたいます。

またある男性ですが、会社を退職後 総入れ歯となられたのですが、その入れ歯で苦しまれ、3回入れ歯を作ったものの、具合が悪く、悩みもかなり深刻になった方が来院されました。

結果だけ申し上げますと、何でも噛めるようになり、笑顔を取り戻され、別人のようになられました。おしゃれも楽しむ余裕さえ手にされました。

私といたしましても、歯科医師としてこれ以上嬉しい事実はありません。仕事の喜びを この患者さまから与えていただきました。

中村歯科での作り方

超精密義歯を作製するためには、最終段階(プラスチックに置き換え、ピカピカに研磨する工程)で歯科技工士の協力を求めますが、その直前までの工程をすべて 私自ら 行います。このようにすると時間もかかりますし 技工は夜中の作業になるため努力を要するのですが、結果を出すため その総入れ歯の全てを把握しながら作りたいという思いから これまで一度も委ねる事無く自分で行っています。

この方法をとるには、実際患者さまにもコスト負担をお願いすることになるのですが、手間ひまをかけてこそ、ぴったりと合う良く噛める入れ歯が出来上がることになります。はっきり申しますと 一つ一つの工程に対し十分時間をかけて ステップを飛ばさずに作らなくてはいい義歯を作るのは不可能と思います。その工程とは、理想的な型採り、正しい咬み合わせ、お顔と調和させて美しさを求め、精密な入れ歯を仕上げるという工程です。

入れ歯のかみ合わせの面ですが しっかり噛み切れ、磨耗も少なく、長期にかみ合わせの安定を図るため 金属に置き換えることもお勧めしています。経験からも、時間が経てば経つほど明らかにその意義が認識できます。プラスチックで長期間磨り減りなしに噛むのは無理ですので 確実に結果が出ます。

 また生体シリコン義歯はさらに今までとは異なった装着感(フィット感)と、噛む力の増強を患者様に提供できます。

シリコン(コンフォートなど)の入れ歯に関してですが 何でもシリコンで入れ歯を作ればうまくいくと勘違いされている方もいらっしゃいますが、適応症がありますので 歯科医師の説明をよく聞いてから行わないと無意味になります。

インプラントを利用した義歯について

インプラントを利用することにより今まで噛めなかった入れ歯が、かっちりと固定され、浮き上がること、外れてくること一切なくものすごく噛めるようになります。

2年程前ですが、入れ歯がガタガタで安定せず、本当に食事がままならず 半ば諦めかけておられた、会社を退職される直前の60歳台の男性が 他市から来院されました。

 この方に4本だけインプラントをするこのインプラント利用の入れ歯をお勧めし インプラントが固定するまでの期間を含めて治療期間は4ヶ月かかりましたが 入れ歯を作製いたしました。

 その方に入れ歯を入れてから1週間後、「どうでしたか?」とお尋ねしたところ、

「先生、積年の願いが叶いました」と、言っていただきましたときは 本当に患者さまと一緒になって喜びました。お勧めしてよかったと強く感じました。

それほど噛む力は 向上します。ただ一般的に患者様は インプラントを過度に怖がられることも事実です。そのように怖がられている方のためには歯科麻酔医と協力して一緒に行なう、無痛インプラント法があります。これは血圧が高いなどの全身的症状のある方や、高齢者の方には安全性からもお薦めできます。

また 即日できる ミニインプラント (http://web.kyoto-inet.or.jp/people/imtecj/349.htm)のありますので、ご相談下さい。

患者さまの声  (いただいたお手紙の文 そのままです)

       Y.O様(63歳 女性  兵庫県 K市)

 ・・。何年も悩んでいたのに こんなに入れ歯で噛めるようになるとは 思いませんでした。先生を信じてよかったです。最初の日 不安と恐怖の中、先生の真剣な思いが伝わってきましたので 信頼しようと思いましたが 信じて本当に良かったです。食べ物で 困る事が全くなくなり、家族も良かったと 一緒に喜んでくれます。家族の皆と同じようにトーストをかぶりつけるのが嬉しいです。顎も安定で 落ち着かなかったですが、今はしっかりした感じで 首を後ろにやれなかったのが 入れ歯を入れた後からできるようになり 体調がすごくよくなり 食べすぎが心配なくらいが嬉しい悩みになっています。・・・

       T.M様(70歳 男性 北海道 K市) 

          <・・・こんなに遠くからお越しいただきましたこと 歯科医冥利に尽きます>

 ・・。満足のうちに三度三度を食しております。歯の不如意に寧日なく悩まされ続けた(總入れ歯以前の数年および總入れ歯になってからこの方)あまりに長かった苦痛の日々から 今 開放されまして まこと安堵平和な日を迎えております。特異 厄介な私の場合の義歯を 最短時間のうちに かつ手直し 修正の機会も無い条件中で、見事に造型していただきましたこと有難く、厚く御礼申し上げる次第でございます。重ねてありがとうございました。先生はじめスタッフの皆様のご健康と尊院のご繁栄を祈念いたしております。

生体シリコン義歯 (コンフォートなど)について

 現在でも普通の入れ歯は 内面(歯肉、粘膜に接するところ)が硬くお口の条件によっては痛みが生じやすくなる場合があります。また歯周病を長く放置されたなどで顎の骨が無くなり いわゆる 入れ歯の乗る「ドテ」がなくなっておられると、入れ歯が動いて どうしても安定せず、食事がままならなくなります。特に下顎の入れ歯において問題が多く発生しがちです。

 かみ合わせの正しい 精密な入れ歯を作製した上で、こういう場合 内面を特殊な生体用シリコンで作製するとかなり満足度の高い状態にもっていくことができ、多くの患者様に喜んでいただいています。(健康保険外の入れ歯です)

 今までこういった軟性の材料はいろいろありましたが(過去に出ては消えて行きました)、この生体用シリコンはようやくたどり着いたといえる 特許も申請している画期的な材料といえます。

治療前の入れ歯

従来型の総入れ歯の装着状態です。
装着感が劣る上、見た目にも不自然さがあります。

総入れ歯

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