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診療のご案内:総入れ歯

総入れ歯-入れ歯(義歯)作りは無から有を創造する世界 -

入れ歯(義歯)作りは無から有を創造する世界

「老化」はどこから起こるとお感じでしょう?歯を失い始めてから 歳を感じられる方は結構多いのです。歳をとると鏡も見たくないようにさえなります。入れ歯は 脳の機能、体のバランス、若々しさ、姿勢、咀嚼機能など いろいろな面に影響を及ぼす 大事な人工臓器です。

総入れ歯にははるか昔から いろいろな理論があり、現在も著名な先生方の考えがいろいろあります。総義歯の名医と言われる先生にもそれぞれの先生に様々な理論があり、これまで色々な先生の講習会で学びましたが、同じ方法、同じやり方はありません。少しずつ考えやテクニックに差があります。総入れ歯とはそういうものなのです。私の中でも、何度か考え方が変わり、歯科医師として20代の頃作った入れ歯、30代の時の入れ歯、40代の時の入れ歯、そして現在の入れ歯は違います。

無から有を生む 総義歯の世界は大きく歯科医の考え、感覚が影響、映し出される世界です。

本当に奥深いと実感する 入れ歯の世界なのです。

なぜ難しいか? それは2つ大きな要因があります。

一つは 患者さまの顎関節、筋肉、筋力、骨の状態、歯肉、粘膜の厚み 舌の大きさ、舌の癖、お口の大きさ、咬み合わせが おひとりおひとり異なり、総義歯を作る上でその方の最適な条件を探すのに、歯科医師としてかなりの経験と理論とさらに感性が求められること

二つ目にはさらにそれを作製する技工作業において、少し専門的になりますが、型採り材、石膏、ワックス、埋没材、金属、プラスチック(レジンと呼びますが)など、 これら入れ歯作製に使用する材料特有の 変形、収縮が どんな入れ歯であろうとも 絶対に避けられないということです。すなわち、義歯は、同じ歯科医が同じ患者さまに10回作ったとしても、10回とも微妙に違ってくるのです。

このように、誤差の生じやすいものを どのようにすれば患者さまに満足いただける総義歯として完成できるかということなのです。

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昔の人が考えた入れ歯

日本で現存する最古の入れ歯は 和歌山市成願寺の尼僧仏姫の上顎の入れ歯です。何と16世紀初めです。それは木製のもので、つげの木で作られていました。江戸時代には 入れ歯師といわれる人がつくったようですが、かなり高価なもので庶民に普及したわけではありませんでした。彫刻師が身分の高い人の入れ歯を作ったようです。木製ですから 噛むところに釘を打ったりしているものもあります。昔でも歯を失って困った人がいたため 何とか考え出したのが今の入れ歯(義歯)の始まりです。木製義歯は 明治20~30年くらいまで実際に使われていました。明治になり 外国から ゴム床義歯の美術が伝わり、それからプラスチックの発明と共に今の形に変わってきました。今では精密な型採り、作製技術、審美性など 材料学的にも技術的にも 進歩していますが、原形はそのころとあまり変わっていないのが 総入れ歯です。

経験の積み重ね

さて、総入れ歯に対しては私も七転八倒でした。歯科医になって29年間 たくさん入れ歯を作ってきましたが、過去にはうまくいかなかったことも正直ありました。「これでよし!」と完成した入れ歯が さあ今日は!と入れ歯をお渡しする装着の日 患者さまに噛んでもらうと 前と違う位置で噛もうとされる!前回何度も噛んでいただいて間違いないと判断して作ったのに、正しくない位置であったため、作り直しを余儀なくさせられた過去の苦い経験も忘れられません。

先ほどの 作製工程でおこる レジン(プラスチック)の変形も不適合を生じる大きな原因のひとつで、これも常に変形をなくすための努力を要求されます。レジン(プラスチック)の歪は作成過程でゼロには絶対にならないのです。

しかし今、ようやくこうすれば 噛めると言っていただけるという理論とテクニックにたどり着いたと思っています。決して油断はしていませんし 今後も勉強を重ねていくことはもちろんですが、現在のやり方で多くの患者様からよく噛めると感想をいただいています。

昨年 娘さんに勧められ来院されたご婦人は 一人暮らしで、ちゃんと噛めないため 食事そのものがおろそかになり、外に出るのも消極的になっておられました。歯が数本残っておましたが、どの歯も 残すことはできない状態でしたので、抜歯することを説明し、ご納得いただき 上下 総義歯にしましたが、食事を楽しくしていただいたいます。

またある男性ですが、会社を退職後 総入れ歯となられたのですが、その入れ歯で苦しまれ、3回入れ歯を作ったものの、具合が悪く、悩みもかなり深刻になった方が来院されました。

結果だけ申し上げますと、何でも噛めるようになり、笑顔を取り戻され、別人のようになられました。おしゃれも楽しむ余裕さえ手にされました。

私といたしましても、歯科医師としてこれ以上嬉しい事実はありません。仕事の喜びを この患者さまから与えていただきました。

木製の入れ歯
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